【発表】第8回 未来屋小説大賞!

第8回 未来屋小説大賞は、
阿部暁子さんの『カフネ』に決定!

 株式会社 未来屋書店は、2024年12月24日に第8回未来屋小説大賞を発表しました。未来屋小説大賞は2017年より開始している未来屋書店オリジナルの賞です。選抜された読書好き従業員が直近1年間に出版された本の中から選考し、今一番売りたい本を決定するものです。(今回の選考期間:2023年9月~2024年9月)
第8回大賞には阿部暁子さんの『カフネ』(講談社)が選ばれました。これを記念し全国の未来屋書店・アシーネ店舗において12月末より未来屋小説大賞フェアを開催し、受賞作品を販売します。

大賞受賞作品について、従業員から「たくさんの優しさに溢れた物語。」「「うわ~!こういう優しさの描き方があるんだ」と感動しました。」「日々に疲弊した心身に、優しさというあたたかい栄養を届けてくれる作品。」など、絶賛と感嘆の声が寄せられました。

■著者 阿部暁子さんの受賞コメント

友人が誕生日に贈ってくれた本で『カフネ』という言葉に出会い、薫子とせつなが生まれました。
出てくる料理はみんな豪華でもお洒落でもない「ごはん」です。生活という際限のない戦いを支えるごはんのように、二人の物語がひとときの楽しみになれたら幸せです。
そして薫子とせつなに素敵な花束をくださった書店員のみなさま、心からありがとうございます。

★第8回 未来屋小説大賞 受賞作品


 

大賞

『カフネ』

阿部暁子/講談社

2位 『死んだ山田と教室』 金子玲介/講談社
3位 『ヒカリノオト』 河邉徹/ポプラ社
4位 『地雷グリコ』 青崎有吾/KADOKAWA
5位 『籠の中のふたり』 薬丸岳/双葉社
6位 『舞台には誰もいない』 岩井圭也/祥伝社
7位 『人間標本』 湊かなえ/KADOKAWA
8位 『暗殺』 柴田哲孝/幻冬舎
9位 『ここはすべての夜明けまえ』 間宮改衣/早川書房
10位 『よむよむかたる』 朝倉かすみ/文藝春秋

 

■「カフネ」作品紹介

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。
やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。
法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。

■著者プロフィール

阿部 暁子(あべ あきこ)
岩手県出身、在住。2008年『屋上ボーイズ』(応募時タイトルは「いつまでも」)で第17回ロマン大賞を受賞しデビュー。著書に『どこよりも遠い場所にいる君へ』『また君と出会う未来のために』『パラ・ スター〈Side 百花〉』『パラ・スタ ー〈Side 宝良〉』『金環日蝕』『カラフル』などがある。

■第8回未来屋小説大賞フェア
【対象店舗】      全国の未来屋書店・アシーネ 店舗
【実施期間】      2024年12月下旬~2025年2月28日
※改装・閉店・休業などの都合により、変更となる場合がございます。予めご了承ください。

■過去の未来屋小説大賞 受賞作品
第1回 『冬雷』 遠田 潤子 東京創元社
第2回 『人間に向いてない』 黒澤 いづみ 講談社
第3回 『月まで三キロ』 伊与原 新 新潮社
第4回 『52ヘルツのクジラたち』 町田 そのこ 中央公論新社
第5回 『花束は毒』 織守 きょうや 文藝春秋
第6回 『ラブカは静かに弓を持つ』 安壇 美緒 集英社
第7回 『リラの花咲くけものみち』 藤岡 陽子 光文社