第6回未来屋小説大賞 ノミネート作品が決定!

第6回未来屋小説大賞ノミネート15作品が出揃いました。只今、未来屋書店スタッフが本年度大賞を選考中!

未来屋小説大賞とは未来屋書店の読書好き従業員が1年の読書を通じて選考し、今一番売りたい本を決定するものです。
以下、タイトル50音順。スタッフの感想と共にご紹介します!


■ノミネートNo.1

『入れ子細工の夜』著:阿津川 辰海

●トリック…トリック…の大行列。読後騙された快感を味わうこと間違いなし!所々に遊び心があり、楽しめるミステリーって新しい。
●「二〇二一年度入試という題の推理小説」面白い。ミステリの犯人当てを入試問題にした大学とそれに巻き込まれた人たちのてんやわんや。これは秀逸。


■ノミネートNo.2

『俺ではない炎上』著:浅倉秋成

●明日は我が身!とはまさにこの事。日本中が敵になる怖さ。SNSが当たり前のこの時代を生きる全ての人にネット社会の真実とこの小説の衝撃の結末を是非知ってほしい。
●もし自分だったら…、と、想像する人は多いはず。かなりドキドキハラハラしました。もし自分だったら、逃げ切れますか?真実にたどり着けますか?


■ノミネートNo.3

『カレーの時間』著:寺地はるな

●少々難ありの祖父と孫をカレーが繋ぐ。温かい美味しいご飯に感謝をし、今日はカレーにしようかな…そう思った。
●カレーが食べたくなる一冊。おじいさんと孫の心のあたたまるストーリー。わかりあえない時は一緒においしいご飯を食べたいと思う。


■ノミネートNo.4

『#真相をお話しします』著:結城真一郎

●ザワザワ…読みながら感じる違和感。今、私、騙されてる?と思いながら#真相が知りたくて#読む手が止まらない。
●現代の要素を取り入れつつ、極上のミステリーに仕上げた華麗なる作品。


■ノミネートNo.5

『その殺人、本格ミステリに仕立てます。』著:片岡 翔

●ミステリ好き主人公のぶうちゃんがとても可愛い。少しおっちょこちょいの主人公に引き込まれているうちに、本格ミステリの世界に入り込む!
●なるほど、そうきたかと唸らずにはいられない。


■ノミネートNo.6

『汝、星のごとく』著:凪良ゆう

●『大人ってもっと大人だと思ってた』これは大人になったら誰もが思う事なのではないか。私も自分なりの幸せの形を見つけたいなと読後思った…素敵な愛の物語でした。
●貫き通すのも愛、支えあうのも愛、想い続けるのも愛。あらゆる愛の形が詰まった、切なすぎる恋愛小説。


■ノミネートNo.7

『爆弾』著:呉 勝浩

●人間の本性が丸わかりになる作品。事件に関わるどの警察官も心情や葛藤が人間らしくて好きだった。そして、心の底から思った。爆発しないで。と…
●緊迫感がすごい。スズキタゴサク、ふざけた名前である。許せない男である。彼が仕掛けたのは読者それそれの心の中にある決して爆発させてはいけない感情への時限タイマーだったのかもしれない。


■ノミネートNo.8

『方舟』著:夕木春央

●え…?読後放心状態間違いなし。寝る前に読んだら眠れなくなった!衝撃の本に出会ってしまった…。この衝撃を是非味わって頂きたい。
●この衝撃は絶対に生涯忘れない。ホントにホントにぶったまげました。


■ノミネートNo.9

『腹を割ったら血が出るだけさ』著:住野よる

●『愛されたい』誰もが心の中で思いながら生きている。他人から見た自分と本当の自分一体どちらが本物…?読後、この気持ちに変化があるはず。
●住野よる作品の中で一番好き!自分と重なる登場人物が必ず一人はいると思います。共感性しすぎて、胸がえぐられるかもしれませんが、自分は1人ではない!って強く思える、そんな勇気を与えてくれる作品です


■ノミネートNo.10

『古本食堂』著:原田ひ香

●何て魅力的な街なんだろうと思った。ちょっと疲れた心が休まる優しい気持ちになれる物語。
●本とグルメと人のあたたかさがたくさん詰まった1冊。穏やかで心もお腹も満たされます。


■ノミネートNo.11

『マイクロスパイ・アンサンブル』著:伊坂幸太郎

●子供の頃読んだ昔話のような…久しぶりに不思議な世界を読書体験出来る。違う角度から見ると全く違う世界が広がる。読後は心が温かくなる新しい伊坂ワールド。
●二つの世界がリンクする感覚が気持ちよい。人は誰かの影響を受けながら生きているんだなぁとしみじみとしました。


■ノミネートNo.12

『むきだし』著:兼近大樹

●これは本当にフィクションなのか?まるで現実にいる一人の芸人の人生を見ている様な感覚。もう終わりかぁ…もっと主人公の人生の続きが見たいと思った。
●カネチーってこんなに熱くて、こんなに真っすぐで、こんなに優しかったんだ!!!


■ノミネートNo.13

『夜の道標』著:芦沢 央

●私の人生は正しいのだろうか?大切な人を想い間違えた道に進むこともある…。読み手によって道標は変わるのかもしれない。読み応えのある1冊だった。
●タイトルの意味がわかった時の、やるせなさと哀しみが押し寄せてきて、しばらく茫然としました。人が人としての尊厳をもって生きることの本質を問う衝撃的な物語。


■ノミネートNo.14

『ラブカは静かに弓を持つ』著:安壇美緒

●音楽の表現が分かりやすく、読みながら曲が流れるようだった。潜入先の音楽教室で主人公と一緒にスパイになった気分を味わいハラハラした。
●今年一あたたかな気持ちになりました。人のあたたかさが身にしみましす。音楽で救われていく、ちょっと悲しくてとても美しい物語。


■ノミネートNo.15

『両手にトカレフ』著:ブレイディみかこ

●これが現代社会の真実なのか?普段あまり触れない世界を知る事が出来た。仕方がないで終わらせたくない。救いの手を差し伸べたくなった。
●とても読みやすい。ギリギリの環境でひたすらに生きているミアの人生を子どもも大人もすべからくあらゆる世代の方に読んでもらいたい!